留学体験記

【コース体験記】佐藤江理さん:サマースクール@セントマ “Introduction to Drawing” に参加してきました!!

2012.12.02

セントマーチンズ短期コース

今年もユニコンからたくさんの方がセントマのサマースクールに参加されました。

現在大学生の佐藤江理さんも夏休みを利用して“Introduction to Drawing”のコースを受講し、「楽しかった!報告」&「超くわしい体験記」を報告してくれました。
(ユニコンが催促した訳でなく、佐藤さん自ら報告してくれたのです!感激!)

こんにちは。佐藤です。
CSMのショートコースの簡単な内容と感想をpdfにまとめました。
もし今後何かの役に立てば、と思いますので添付いたします。本当に簡素なもので申し訳ないですが…
ほんの一端ですがCSMの考え方や学校の様子に触れられたり、チェルシーのMAの展示を見たり、
論理的な思考とそれを作品として高める感性のバランスの良さを感じ、このような場所で学べるのはすばらしいな、と憧れが強まりました。
(なんとなくしか英語が読めなかったので、厳密には理解出来てないと思いますが…)
アジア圏の学生の作品は勢いがあってよく目につき、これと同じかそれ以上のレベルが必要なのだなと改めて思いました。
ちゃっかりしっかりと観光も楽しめて、よい滞在だったなと思っています。
あのタイミングでユニコンにお邪魔してお話を聞けて良かったです。ありがとうございました。

地方在住の佐藤さんが大学卒業後の留学の相談を受けにユニコン東京事務所を訪ねたのは、8月20日。
「むむ?2週間後のサマースクール最終週、9月3日からのコースの受講も間に合うんじゃない?」と、学校&ロンドンアート教育の下見がてら行ってみては?とユニコンからご提案。
物静かでおとなしい印象でしたし、大学最後の夏休み、予定も盛りだくさん。さすがに急な話で今夏のショートコースは無理かなぁ、と思っていましたが佐藤さんの行動力はユニコンの予想を良い意味で覆してくれました。
次の日にはサマースクールを申込航空券の手配まで済ませ、9月に入ると同時にロンドンへ飛び立ちました。

ここからは佐藤さんによるコースの体験記です。

☆ Introduction to Drawing コース体験記 ☆
1 日目
簡単なイラストの模写から始まり、ボックスなどオブジェクトのスケッチをした。
午後からは木炭を使用し、明暗を捉える練習。

2 日目
引き続き木炭を用いて明暗の練習。ヌードデッサン。

3 日目
パースを捉える練習をし、午後からはテムズ川沿いまで移動しランドスケープのドローイング。
練習した明暗の要領で距離感や材質を表現することをよく意識した
(もの珍しかったのか、よく話しかけられたり絵の写真を撮られたりしたが、みなさん好意的だったので
気に触ることはなかった。ロンドンは自由度が高くて楽)

4 日目
「イメージすること」。適当な線を見て想像したこと描き加えて絵にしたり、くしゃみを題材に絵を描いたりした。
午後からはThe National Gallery に移動し、様々なペインティングから絵の構造や背景、表現の寓意を考える。簡単なスケッチなどもあり。

5 日目
人体の軸やかたちの捉え方について。捻ったり、伸びたり、色々なポーズのヌードデッサン。
インクと角スチロールを使って大きな構造→木炭でもう少し厳密な構造→白チョークでハイライトという手順。
大雑把に捉えるのではなく、空間との関係や軸の整合性をととのえるのはいちばん難しいなと思った。
午後からはポートレート。凹凸や光の明暗、質感など5日間で学んだことが集約されていた

技術云々よりも見え方について考えることが多かったです。あまりに見たまま平面的に、あるいは対象の造形だけを考えることに腐心していたなと気づいてからは、観察の仕方を意識的に変えることを心がけました。
私は美術学校などに行ったことがないので、日本で習得したことと比較出来たら、なおのこと気づきや具体的な影響があったのかもと思うと勿体なく感じました。他の受講生も特別習ったことがあるという人はあまりいないようだったけど、感情的で自由にドローイングをする人が多く、しかし楽しそうに、積極的に描いていたのがとても良かったと思いました。また、互いによくかかわり合い、率直にコメントをしたり、よく褒めたりしていました。

英語がほとんど聞き取れず一割も理解出来ていなかったと思いますが、最初に英語が出来ません!と自己紹介をしたおかげもあったのか、チューターも受講生もフォローをよくしてくれて、何とかなりました。仲良くなれた受講生数人に挨拶代わりにポートフォリオを差し出したら快く見てくれました。
日程が全て終わり、最後にチューターにポートフォリオを見て貰い、「きれいなプレゼンテーションだ、あなたはもっと上のレベルで頑張って」という旨の感想を頂けました。確かに物足りなくもあったかもしれませんが、発見も多くあったのでよかったと思っています。ひたすらそのものの「本質」や、またそれに自分がどう向かうか、とずっと問われているような5日間でした。

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