【コース体験記】鈴木敬士さん:IELTS5.0から7.0へ劇的UP!その秘訣とは。。。
2011.11.07
アカデミック
St Giles、UCLのDEAPとロンドンで徹底的に英語の学習をし、ニューヨークのFashion Institute of Technology (FIT)に2012年1月に進学することになった鈴木敬士君が久々にユニコンを訪れました。本来の目的は鈴木くんの運営するファッション情報ウェブサイトのPRのためだったのですが、まずはその前に・・・と、ユニコンスタッフが兼ねてより聞きたかったことを単刀直入に質問。ずばり「IELTS5.0近辺で踏みとどまっていたスコアがUCLでの1年間で7.0まで劇的な上昇を遂げた舞台裏秘話」を披露しろと迫ったのでした。周りの仲間から「すごく勉強している」という噂がよく入っていたし、常々感心していたのよね。ほどなく実際に高得点をマークした鈴木くんに「今度会ったら絶対聞こう」と考えていたのでした。鈴木くんもユニコンの単刀直入っぷりには慣れていると見え、気を悪くすることもなく「いいですよ」とUCLでの体験談を話してくれました。
まず、UCLってどんな感じでした?
アジア系の学生、特に中国人が多かった印象です!ヨーロッパはフランスとかスペイン、イタリア人が多かったです。
クラスは最初に行われるレベルチェックのテストの結果で9クラスに分けられます。数字が小さいほど優秀なクラスです。
僕はレベルチェックのテストがすっごく難しく感じて「やばい、これはビリクラスになるかも・・・」と思ってました。で、クラス分けの結果が貼りだされた時は下のクラスから自分の名前を探したけど一向に見当たらない。だんだん上の方に行くと、驚いたことに「レベル3」クラスに自分の名前があるじゃないですか。それを見て今度は逆に「やばい・・・授業についていけないよ・・・」と本気で焦りました。ちなみに1とか2クラスに在籍するのはほとんどがイタリアとかスペイン人で、平気で3、4カ国語をぺらぺら使う人たちです。英語も学校に通う必要があるのか?と思うくらい上手な人たちでした。
2学期に入ると3クラス増えて計12クラスになります。自分の上達度に合わせて自動的にクラスの編成が変わる、なんていう親切なサービスを期待してはいけません。自分が上達したと思ったら先生にクラスを上げるように直談判しに行く、自己申告制です。なので、この前まで”レベル6″クラスにいた人間がいきなり”レベル3″クラスに入ってくるなんてこともたまにあります。僕は「おいおい、絶対付いて来れるはずないよなー」と内心ツッコミを入れてましたが、まあこの人は実際授業に付いて来てなかったです(笑)。これは極端な例ですけどね。
UCLの授業とIELTSスコアアップの関連性は?
UCLの先生自身が「UCLで教えている内容はIELTS対策(という小手先の技)ではない」と言いきっていたので、UCLの授業と同時に具体的なIELTTS対策は独学でやっていました。
ただ、UCLでのライティングの授業はIELTSのスコアアップにもつながったと思います。アカデミックライティングに特化しているので、使う単語も一般的なものだとすぐにダメだしされるし、文の構成とかも厳しく赤入れされます。これは実際に大学に入って勉強するときにすごく役立つと思います。
水曜日の午後と金曜日はフリーだったので、毎日の放課後とそのフリータイムは自習に専念してました。毎日UCLの授業に出て、その後図書館でIELTS対策を夜9時くらいまでして帰宅、夕食、風呂という生活をIELTS7.0取れるまで続けていました。
やっぱり地道な努力がIELTSスコアアップの秘訣よね。
そうですね。図書館に集まるメンバーもある程度固定されていて、みんな自分の世界というか学習に集中していました。そういえば、僕、最初は寮生活していたんだけど、途中でフラットに引っ越ししたんですよ。
なんで?UCLの寮って学校近のセントラルエリアに固まっていて生活便利じゃない?
そうなんですけどね、問題はフラットメイトなんですよ。
僕が住んでいた部屋は隣がマンチェスター出身、向かいは生粋のロンドナー、アジアンは自分一人だけ、という英語的には最高の環境だったんですけど、とにかく寮自体の住環境がひどい!
学部生が毎晩パーティーやってて勉強しようと思っていてもうるさいし、朝学校に行こうと思って部屋を出ると通路がそのパーティーの残骸で早朝の渋谷みたいに汚いんですよ。食べかけのピザとかコーラや酒のボトルがそこらじゅうに転がっていて朝からげんなり・・・
UCLってコース開始前にオリエンテーションがあるんですけど、その時もすさまじいハシャギっぷりだったんで最初はうるさいのも覚悟していたんですよ。でも、すぐに落ち着くかなーと淡く思っていたのが目算違いでした。いつまでたってもうるさいし、パーティーし続けるし。
もう無理!!と思ってアコモデーションオフィスにかれこれこういう理由で出ていきたい!って言ったら「締めが月末だからそれまでは我慢して滞在して。それ以降はフリーだから」。ということで結局3週間くらいこの生活に耐えるはめになりました。アコモデーションオフィスで理由を話した時、「まー学生がはしゃぐってのはよくある話だから」と言われた日には「何を言っているんだこいつは・・」と茫然となりましたけど。
確かに、学寮って学校のレベルを問わずそういう話聞くわよね。
そうなんですよ。名門校の学生だからってまじめでおとなしいとは限らないんですね。引っ越し先はWarren Streetのフラットだったんですけど、同居人はブラジル人とイギリス人の社会人でした。静かだし、時に一緒にパブに行ったり・・・といい環境でした。
ロンドンではどんな生活でしたか?
超まじめに学生生活していましたよ!
ほんとうに?(疑念の目) 遊びに行ったりしなかったわけ?
St Gilesにいた時はセントマに行くユニコン学生とかもいたので、放課後一緒に買い物に行ったり公園で遊んだり、夜はチャーチパブ(というSt Giles学生のソウルプレイス)でワールドカップみたりと楽しんでましたけど、UCLに入ってからは超まじめ、放課後は図書館が友達でした。絶対「付き合い悪い奴、ってか付き合い無い奴」って思われたはず・・・フラットメイトとも、飲みに行くと言っても頻度はかなり少なかったです。
他ユニコン学生と「St Gilesの時は本当に楽しかったよねー。今は超過酷」ってSt Gilesの楽しかった時を思い返しながらUCLの過酷生活を過ごしてました。
それに、Warren Streetって超都心で家賃とかも安くないじゃないですか。だから親に「学校と家のピストン生活をしてしっかり英語力を上げたいんだ!」って交渉して、「IELTSのスコアを確実に上げること」を条件にWarren Streetに家を借りてOK の許可をもらったんですよ。だから遊び歩いてるわけにもいかなかったわけです。僕的にも来年の進学がかかっていましたし、それはもう必死でしたよ。
努力の結果が無事実ってよかったね!
ところで今日の本題のファッション情報ウェブサイトですが、これは日本に帰って来てから立ち上げたの?
いえ、実はロンドンに行く前から作っていたんです。日本にいたころアパレルで働いていて、そこで知り合った方と「売るための情報サイトはあるけど、本質的な情報サイトってないよね」と話していたので。じゃあ自分で作ればいいじゃん!ってことで立ち上げました。最初はアメブロとかで小さく運営していたんですけど、知名度が上がるにつれてHPの質を上げていったんです。来年1月に2年目に入り、サイトのリニューアルもする予定です。
ってことはUCLとサイトの二足のワラジをしていたってこと?ロンドンで生活したことで、日本にいたときと変わったことってある?
ロンドンにいることで広い視線で物事を見ることができるようになりました。
ファッション面では、ロンドンで日本人のデザイナーの名前を聞くことってYoji Yamamotoとかコムデギャルソンくらいしかないんですよ。日本のデザイナーは日本でがんばってるだけ、という印象が強い。いい日本人デザイナーはたくさんいるんだけど日本から外に出ることが難しいし、日本にいても頭詰まり状態だから大きく名前が出ることが少ない。そんなデザイナーにもっと表に出る機会が増えればいいなー、と思い始めました。
僕が運営しているサイトも、今はデザイン紹介がメインだけど、これから色々なデザイナーにファッションを勉強している人らの作品を紹介してもらえる機会を作って、バイヤーとかセレクトショップとマッチングできるサイトにしたいと思っています。サイトも日本国内だけでなく世界的に発信できるものにしたいという思いがあるので、紹介文も日本語と英語を併記しています。実際、英語も併記したことで世界中からファッションに興味がある人がページを見に来てくれてるんですよ。後から調べると、どこの国から見ているのかによってページアクセスの時間帯が違うのも楽しいです。何といっても、僕は「世界中どこに行っても英語ができるだけで自分のアピールしたいことがもっとアピールできるようになる」ってことが本当に面白いです。ヨーロッパや北米以外にもたくさんのページビューアーがいるんですよ!僕のサイトはまさに24時間フル稼働ですね。また、口コミはかかさないですね。ファッション好きな人にはもちろんですが、ファッションに興味あるなしかかわらず、サイトの紹介はしてましたよ。特にLondon Fashion WeekやNew York Fashion Weekでは、スナップショットを撮らせていただきながらサイトの紹介、ネームカードの交換と積極的に自ら行動してましたね。
なるほど。やはり英語力アップの影にはたゆまぬ努力、成功秘話に抜け道なしよね。
すっかり頼もしく成長して帰ってきてくれて感無量です。これからニューヨークでますますビッグになってくれることが今から楽しみですね。
鈴木くんのウェブサイト”Dépêche of mode”はこちらからどうぞ。
http://www.depeche-of-mode.com/
Dépêche of mode でファッションブロガーを募集しています。
詳しくは”こちら(ユニコンHP内のブロガー募集ページ)”