留学体験記

【コース体験記】(おまけ編) ファンデ面接(よねと君)

2010.03.17

ファウンデーション課程

(Central Saint Martins College of Art and DesignのDiploma of Foundation Studies in Art and Design合格、同大学のBA Fashion Design希望)

今後このコースを受験する方のために、具体的なことを含めて書こうと思います。参考になれば嬉しいです。今から一年前くらいにCentral Saint Martins College of Art and Designのファッションデザイン科を詩って、コンセプチュアルなファッションに興味をもちました。そして、そこへ入学するためにファンデーションコースへ行こうと決意!同時にデッサンの勉強を始めました。

最初はどんなことをしていいのか分からず、日本の美大進学を希望する人と同じように静物デッサンなどをしていました。夏にUALの教授が来られてのオリエンテーションのような会に参加して、なんとなくだけど、UALの芸術に対する考えを理解。
「一つのことをどんどん発展させていって、新しいものへつなげていく(Development)。その過程が芸術。」そのことを教授は、
’Art is not a destination, but a journey.’
とおっしゃっていました。

日本の芸術の考え方とは微妙に違っていて、ポートフォリオを作るのに本当に苦労しました。最終的になんとか形になったポートフォリオの内容は大小含めて30点くらい。ドローイング(素描が多かった)、ペイント、コラージュ、写真など。作品の数はあればあるほどよいみたいです。

僕がいちばん大切にしていたのはコンセプトで、(正直技術では勝負できない!)あえてファッション的な作品は入れませんでした。というのも、将来何を作るときでも根本にあるものを大切にしたいという気持ちがあるし、夏のオリエンテーションで感じた、一つのテーマを発展させるということに重点を置きたかったからです。

面接ではやはりファッション的な作品がないことを激しく問われました。’Why fashion?’というコリン教授の鋭い眼差しをはっきりと覚えています。怖かった!しかし、自分の考えをはっきり言ったら、教授も理解してくれたようでした。

ズバリ、CSMのファッションで最も重要なのが、ドローイング、しかもLife Drawing(ヌードデッサン)です。服を着させる前の体を観察して、平面に表現することを要求されます。多分、素描や人物画はどれだけあってもよいと思います。僕のポートフォリオはdrawing①:ペイント①:その他①くらいの比率でしたが「ペイントが多すぎる。もっとdrawingを増やせ」といわれました。

そしていちばん鋭く突かれたのが、「あなたのポートフォリオの弱点は何か?」という質問。一生懸命、「平面ばかりだから、立体にしたい。」とか、「視覚しか要素がない」などこたえていたのですが、あっさり、「それは当たり前。Not interesting!」といわれてしまいました。コリン先生の求めていた答えは・・・「展開がない」というものでした。僕のポートフォリオの弱点は一つのことに固執していて、展開がなくなっているということでした。これからポートフォリオを作ろうとする人は、興味のあるテーマをさまざまな角度からリサーチし、CSMだったらドローイングをたくさんすればいいと思います。

結果、コリン教授はCSMとLCFのファウンデーションコースのオファーをくれました。最初ファンデーションはCamberwellにしていたのですが、Camberwellはファッションには強くないということでオファーはくれませんでした。

それから、IELTSスコアは取っておいた方が有利だと感じました。英語についても同等に評価されるので、美術も英語も、両方がんばってネ!面接の時に少しでも言葉が発せられれば熱意も伝わるし、自分の意見を間違って捉えられることも少なくなるしね◎

がんばってください!

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