【コース体験記】 バッキンガム大学 植竹薫さん
2009.02.27
アカデミック
お便りの主:植竹薫さん
ロンドンで語学学校に通った後、2006年ロンドン芸術大学(UAL)チェルシー・カレッジのファウンデーションに入学。ファンデ終了時、テキスタイル・デザイン学部に合格するも、やはりアートは自分に合わないと思いアカデミックへ転向することを決意。ユニコンの佐藤さんに「ここでやっていけるかどうか、自分で見ておいで。イケそうだったら、まず1タームだけファウンデーションに行ってみてごらん。やっぱり無理、と思ったらやめて戻ってくりゃいいんだから」と言われ、入学前に一度見学に行った後、「これならイケそう」ということでバッキンガムへ。
●はじめて見学にいった後ユニコンに届いたメール●
こんにちは。植竹薫です。先ほどミルトンキーンズからロンドンに帰ってきました。
先生のMr. McCrostieが、自ら車でバス停まで迎えに来てくれて、まずビックリ、学校のスタッフの人が私を一人だけ連れて学校内を案内してくれて、またビックリ、最後にLindaさん(という誰かの秘書さん)がセンターを案内してくれ、帰り際に傘までくれました!
もうUALとはとんだ違いで、本当に本当に驚いています。学校のスタッフもすごいフレンドリーでした。UALだったら自分でやってちょうだい的な態度がもろに出てて当たり前だったのに、ここまで優しいとこれでいいの???と逆に疑問になってしまう程でした。
9月からバッキンガムで勉強できるのを楽しみにしています。
大変ご無沙汰しています。植竹薫です。まったく連絡しなくてすみません!みなさんお変わりありませんか?バッキンガムに来て、あと2ヶ月くらいで1年経とうとしています。時間って本当に早いですね!1月からDegree Programmeが始まり、今はInternational Studiesを勉強しています。が、特に歴史の先生がアカデミックすぎでわかりません。一本Examを落としてしまいました・・・。そんなこんなで、英語力のない私にはもしかしたらこの方が良いかもしれないと思い、今月からInternational Studies with EFLとしてもう一回Degree Courseを始めます。
今回バッキンガムについてのレポートということで、是非協力させて下さい。
バッキンガムって本当に珍しい学校だと思います。
なぜバッキンガムに?
UALでチェルシーのファウンデーションをやった後、テキスタイル・デザインを勉強する予定でしたが、やはりアートは自分には合わないと思い、そして当時日本に帰ることは考えていなかったので、アカデミックの科目に挑戦することにしました。
なぜ、ロンドンではなくあえてバッキンガムを選んだのか?
2年で学位が取れるというところが魅力でした。それに、ロンドンで住居の問題で少しゴタゴタがあったので、 いっそ離れてしまえ!ということもありました。
はじめてバッキンガムに来たときの印象
静かだな、でも何も無いな、と思いました。実際に生活をはじめてみても、最初の印象と変わらぬままです。
バッキンガムに来てよかったと思うこと
・周り(スタッフとスクールメイト)が優しいということ。
・空気が良いらしく、喘息が出なくなったことと、継続的に腫れていたリンパが腫れなくなったこと。
・寮はうるさい、汚い等ありますが、大家に気を使わなくてよいところと、過度に回りに気を使わなくてよいところ。
逆に「これはいかがなものか」と思うこと
時間を関係なしに、(主に)アフリカ人が外・寮内かまわずうるさいこと。これは寮の宿命なのでしょうがないけれど、壁が妙に薄くて誰が何をした、誰かがシャワーに入っている等のことが筒抜けなこと。
友達づきあい
学校のパブでよい噂を聞かないので(金曜の夜に酔っ払った人たちが騒いだり喧嘩をはじめたりするらしい・・・)私は行かないのですが、キッチンではベトナム人、ナイジェリア人、スペイン人とよく話します。
キッチンでよく会う彼らにお国のレシピを教えてもらうこともあります。おしゃべりに花が咲いて野菜や麺が茹で過ぎになっていた、ということも何回かありました。写真は私のお誕生日会をやってもらったときのものです。
でも、あえて企画して一緒にご飯食べようという時は、やはり日本人同士です。
そうそう、強面で怖いな~と思っていたクリーナーのおばちゃんと最近話すようになりました。
身近にいるオカネモチ学生の生態
たくさんいすぎて誰をあげたらよいかわからいのですが、、、私が最近ビックリしたのはスペイン人が車を買ったのですが(多分1万6千ポンド以上するやつ)やっぱりいらなかった〜なんて言って、すぐ売却してたことです。めっちゃ損するのにもったいない、、、なんて思ってしまいました。学生は結構車を持っている人が多いように感じます。そして車に全然詳しくない私でもわかるような高級車ばかりです、、、
寮生活
私は学校のすぐ隣の寮に住んでいるので、学校に行くのにはすごく便利だと思います。図書館もすぐ目の前です。写真は冬に部屋からなんとなく外を撮ったものです。ごく普通の風景ですが、、、(笑)
私の寮の欠点は、キッチンが特に毎日汚いことです。みんなクリーナーのおばちゃんが綺麗にしてくれるから、と思っているのか後片付けをしない人が多々います。でも実際に料理をする人は寮に住んでる子達の半分以下なんですどね、、、その汚さが私は耐えられません。
そして私がいる寮は、一番うるさいと評判(?)の寮らしく、がやがやしています。でもそのうるさい主は大体アフリカ人な気がします。どこでいつでもかわまず、Accommodation officeからWarningが何回も来て騒がしいです。ちょっとこれにはうんざりです。他の寮はいいみたいなので、寮を変えてもらおうかな、と思っています。
よく作っている料理
野菜とあえたパスタか、サラダうどんみたいなものをよく作ります。
ベトナム人の子に教えてもらったナンプラーとレモンと砂糖を混ぜて作るソースが私にはヒットでした。
ユニコンは、バッキンガムは「田舎だけどそこまでじゃない」と言うけど、実際は?
私には都会が遠く感じます。エッセイに時間がかかってしまってあまり外に行けないということもありますが、なんだかんだでいろいろ含めて2時間以上かかるなぁーと考えると、出かけるのは億劫になります、、、
ロンドンに出る頻度と目的
私は前の半年間は、2回ほどロンドンに行ければよい方でした。他の友達は時間をうまく使って何回も行っている子もいましたが、私にはそれは難しかったです。こういうのは性格的なものもあると思います。
ロンドンに出たときは必ず日本食を買います。私は洋服はあまり買わないですが、買う時は隣町のBicester、Oxford、ロンドンに出た時にしています。本は安いので必ずアマゾンで買います。
ロンドンからバッキンガムに来て
私はここに来る前ロンドンに2年いたので、ロンドンで会った友達にすぐ会えないのがすごく残念です。バッキンガムは勉強に集中できる環境だし、のんびりしていて大家とのトラブルなども全然ないいいところですが、ロンドンに数年いた私にはふらっとシアターに行けたり、突然電話して友達と会えたりできるロンドンもすごく恋しいですね。そういった面では、ここはここでロンドンに慣れた私には息抜きがしにくいと感じることもあります。
バッキンガムで得たもの
何を挙げたらいいのか、難しいですね。でも穏やかなお金持ちがたくさんいるこの学校に来たことと、静かなバッキンガムの地に来たことで得た物は、自分が穏やかになったことだと思います。
ロンドンにいた時は自分やまわりもずるかったり、冷たかったりしたのですがそれが改善されたように思います。
英語力はまだ成長を実感出来ていません、、、
バッキンガムの「とくにここを褒めてあげたい」
ロンドンのように急ぐことがありませんし、さらにバッキンガムの学生は皆おっとりしたお金持ちで、そういう人たちというのは余裕があるので意地悪されることが全くありません。そして学校のスタッフも、UALのようにとんちんかんなことは全く言いませんし、メールのレスポンスもすごく早く、雲泥の差に唖然としています(笑)。
あと沢山のヘルプがあるということです。私は2月くらいから1対1でライティングを見てもらっているのですが、UALから来た英語力のない私には、超ーヘルプフルです!UALで受けた英語の授業とは、、、???と思います。(でももしかしたら、今ヘルプしてもらっている先生だけが、すごく熱心にやってくれているのかな?)この1対1の特別サービスは本当は半年が上限らしいのですが、もうちょっと続く予定です。
バッキンガムを知らない人へ、「こういう大学です」
本当に勉強のしたい人が勉強するにはもってこいの場所だと思います。先生やスタッフが本当にヘルプしようとしてくれます。
何回も言うようですが、UALのあのでか過ぎる態度、めちゃくちゃなインフォメーションはなんだったろう???って感じです。でもUALに最初に行ったから、バッキンガムのすごさが身にしみるんだと思います。多少不便なことやロンドンでできた友達に気軽に会えないことを差し引いても、思い切って来てよかったと思っています。