っていうかダメかもしんない?
2007.05.01
なに様コラム
日本ってもうダメかもしんない。
何だか最初からショッキングな言い回しで申し訳ないけどこの頃やけにそう感じることが多くなった。
街を歩いても電車に乗ってもやけに老人が目立つ。別に老人に偏見がある訳ではないけれど(っていうか自分も老人の一員だけど)非常に近い将来日本の人口の1/3は老人になるのは厳然たる事実なのだ。
一方では明らかに急激な少子化が進んでいる。早晩その老人たちが、日本社会の中で最大のマーケットとなるのだから若者たちの仕事の機会はそのような老人たちを対象としたものにならざるを得ない。具体的には老人施設での養護や介護、退職金や年金をあてにした金融業そしてシルバー世代を対象にしたサービス業などが一番雇用を生み出すと考えられる。ファッションなども老人のための着易さを強調したユニバーサル・デザインが主流になるだろうし、インテリアであれば必ずバリア・フリーを考慮したものでなければならなくなる。
日本の個人金融資産は1400兆円だそうだ。でもこのところの円安で対ポンドにおいてもここ数年で25%以上も目減りしている。つまり1000兆円になった訳だ。当然老人社会の到来によりその金融資産は消費される。退職後の老人たちは生み出すよりも消費するお金のほうが多いに決まっているからだ。結局この膨大な金融資産はガンガン減り、日本人全体がビンボウになるのは必然と言える。
前にも書いたことがあるけど、日本人の英語力の低下は歯止めがかからない。アジア23カ国のTOEFLスコアの比較でも何と22位で、23位の北朝鮮とせりあっていたりする。ユニコンが把握している10年前の学生200名のIELTSスコア平均は5.5なのに対し今は4.5だ。この10年間に社会の国際化は進み、それに即応するように日本に来るネイティブ英語教師の数は急激に増大してもいるし、英語学校だって増え続けているにも拘らず、明らかに1ポイントも落ちているのだ。
何だか論旨がバラバラだけど、つまりは老人ばかりの国となる日本は英語も出来ないビンボウ人の集まりとなりつつあるこということを言いたかったのだ。それ以上に驚くのはそのような環境の中にいる日本人がノー天気なことだ。多くの若者は自分たちが年金を受け取れるとは思っていない。彼らが退職するころには今ある膨大な金融資産は底をつき、頼みの親たちも殆ど死んでいるだろうし、それこそ年金でもなきゃホームレスになるしかないじゃん!!そんなけっこうシリアスな自分たちの近未来を笑いながら語っている現状を見るとゾッとする。真剣に考えると怖いので考えないようにする多くの若者は刹那的で享楽的になっているように見えるし、確かに夢を持てって言われてもこんな将来じゃ無理かも知れない。少子高齢化により数十年後には確実にゴーストタウンになるであろう東京の高層マンション群をみると、それが墓場にさえ見えてくる。
一方中国やインドなど多くの人口を背景に急激な経済発展を遂げている国々があり、逆に人口は少なくとも英国のように世界中から人や富を集めているところもある。そんな国々を歩くとちょうど30年前の日本がそうであったように人々の前向きなエネルギーや活力を感じる。世界を見回せばそんなところがたくさんあるのにその輪に入れない日本ってマジダメかもしんない。留学すれば夢と希望と将来性に満ち満ちた場所に行ける。
そして今ならまだ間に合う。