2010年03月25日
2010年3月3日:Tier 4でバイトが出来るのは週10時間のみに
今年の3月3日以降にTier 4を申請(更新)し、英国に入国/滞在する場合、専門学校や語学学校及び大学のファウンデーション・コースに登録している学生については、1週間あたりの最長バイト時間数が10時間に制限された。Tier 4所持者であることを承知の上で週10時間以上バイトさせていたことが発覚した場合、雇用者は一人につき最高1万ポンドの罰金が課されるだけでなく、刑事責任を問われることになる。
2010年2月:ライセンス剥奪校、続々。
非EEA国籍保持者(日本人など)の受け入れを希望する教育機関(学校)には‘スポンサーシップ’ライセンスの取得が義務付けられている。ライセンスを得ることにより学校には留学生の行動を細かく管理し、何らかの異常があった場合は速やかにお上(移民局)に通達するという‘監視人’の責を負うことになるのだが、この義務を怠たりライセンスを取り消される学校が続出している。ライセンスを剥奪された学校のリストはある団体によって日々更新されています。次のキー・ワードでチェックできます(たどり着くのに手間がかかるけれど)➜Tier 4 blacklisted
2009年5月11日:ポイント制とスポンサー制
この頃になると大改正の特徴がより明確になりました。すなわち、
◆Point-based System(ポイント制)の導入
◆外国人の受け入れ先(学校)にSponsorship(スポンサー制)が義務付けられたこと。
留学生には英語力とカネ(留学資金)の証拠提出を、受け入れ学校は看守(留学生の見張り役)の遂行義務を押しつけられることになりました。
2009年4月1日:移民法大改正アナウンスされる
噂通り、移民法改正が正式にアナウンスされました。大学にとっても留学予定者にとっても嬉しくない変更がてんこ盛りの内容でしたが。中でも特筆すべきものは、入学条件が完全クリアされていない入学予定者(条件付きオファーの持ち主)に対して英国の大学が unconditional offer letter(ビザ申請目的の正式合格証)を発行できなくなったことです。
『条件』て言ったら、情けないけれどまず『英語』ですよね。
ユニコンで扱っている学校群の顔ぶれを見わたすと、入学基準の英語力が一番低いのがロンドン芸大(UAL)のファウンデーション・コース。それでも IELTS5.0必要だ。中学3年生までの英語の教科書をしっかりやっていれば全然無理な点数じゃないのだが、最近のお客さんを見るとあまりしっかりやっていない人が多いし、某有名美大の教授の話によれば「僕の大学の学生達に IELTSの模擬テストやってみたら平均点が3.5だった」と言うし、これはロンドン芸大(UAL)申込者にとって相当イタい打撃になる。あ~ IELTSスコア無しでも軽くオファーを出せる三流大学のシステムがうらやましい。
もうひとつの変更点は、留学資金の証明として「留学生本人名義の銀行通帳」を提出しなくてはいけなくなったこと。審査するのが日本語を読めないフィリピン人だから、銀行通帳だけでなく通帳の翻訳版と翻訳証明書まで添付しなくてはいけない。
2009年2月:英国中の大学が悪い予感におののく
45年ぶりの大型改正がまもなく発表されるらしいという情報が英国の大学間を駆け巡った。エンクリ申請先がマニラになっただけでも大事件なのに、まだあるのか…どう変更されるのかわからないが、ことビザに関しては(悪い意味で)結果が必ず予想を上回るのはこれまでの歴史が証明している。
ユニコンとしては危険水域にいる渡英予定者に「なにがあるか分からないからとにかく3月31日前に申請してくれ」と号外メールを送るのが精いっぱいだった。
2009年1月20日:エンクリ審査先がマニラに
まもなく渡英予定のワンノブ・ユニ学生からユニコン東京事務所に急報が入った。「エントリー・クリアランス、もう国内では申請できないそうです。マニラになったそうです」寝耳に水のユニコン、あわててチェックしたところ、確かにそうあった。うぅ~~マニラみたいなところにパスポート送って大丈夫か?と読み進んだところで頭に血がのぼった。『資金証明』として、通帳原本をフィリピンの、しかもマニラに送れだとぉー。
しかし、その後渡英予定者に起こった厄災に比べればこれはほんの氷山の一角でしかなかったのだった。