2012年04月16日
TFW:motonari ono @ 六本木ミッドタウン
コレクション会場の様子
小野原誠(motonari ono)さんの プロフィール
1981年生まれの小野さんは、今から約10年前の2002年に目白デザイン専門学校を卒業後、ロンドン芸術大学のLondon Collage of Fashionの基礎コースに入学しました。コース修了後、セントマーチンズカレッジの学部課程を目指すも思い実らず、アントワープ王立芸術アカデミーに入学することになりました。しかし、幸運はまもなく思いがけない形で訪れます。アカデミー在学中にロンドンのデザイナーBora Aksu(ボラアクス)氏に見いだされ、Bora Aksuのチーフパタンナーのポジションをオファーされたのです。アカデミーを中退した小野さんはBora Aksuで経験を積み、2006年に日本に帰国、自身のブランド"motonari ono"を立ち上げます。その後、設立した会社の運営に心血を注ぐ日々が数年続きましたが、2010年、ついに世界最大のファッションコンテストmango fashion award 3rd editionのファイナリストに選出されるという栄光を手にすることになります。小野さんにとって、ロンドンは今も心躍る懐かしい街です。幸運は彼がロンドンを出たあとに巡ってきたのですが、ロンドンというエネルギッシュなパワーに満ちた街のインスパイアが自分の感性に大きな刺激を与えてくれたのだと小野さんは確信しています。
その小野さんから "Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2012-13 A/W" の招待状をゲットしたユニコンスタッフは3月22日、六本木の東京ミッドタウンで開催中の"motonari ono"に出現することに。
アネモネやアカネの花がプリントされた素材とレザーを組み合わせた小野さんの作品は日本のレザー加工技術の可能性への挑戦と女性の持つ内面の弱さと力強さの両面を表現したもので、特に色や素材やディテールへのユニークなアプローチは、ファッションに対する彼の純粋なチャレンジ・スピリットを感じさせました。
プレスに囲まれる小野さん
コレクションの終了後、多くの報道陣に囲まれながらも穏やかな表情で語る小野さんの姿は初めてロンドンのユニバーシティ・コンサルタンツを訪ねてきた頃のいかにも学生っぽい面影を彷彿させました。しかし、今回のコレクションのことや今後のビジョンを語るその姿はファッションという激戦地ともいうべき世界で確かなキャリアを築いた「デザイナー」のオーラに満ちていました。小野さんの今後のさらなる成功を願って次回コレクションの招待状のデリバリーを念じるスタッフでした。
投稿者 unicon : 14:53