2011年10月07日
【コース体験記】鈴木敬士さん:IELTS5.0から7.0へ劇的UP!その秘訣とは。。。
St Giles、UCLのDEAPとロンドンで徹底的に英語の学習をし、ニューヨークのFashion Institute of Technology (FIT)に2012年1月に進学することになった鈴木敬士君が久々にユニコンを訪れました。本来の目的は鈴木くんの運営するファッション情報ウェブサイトのPRのためだったのですが、まずはその前に・・・と、ユニコンスタッフが兼ねてより聞きたかったことを単刀直入に質問。ずばり「IELTS5.0近辺で踏みとどまっていたスコアがUCLでの1年間で7.0まで劇的な上昇を遂げた舞台裏秘話」を披露しろと迫ったのでした。周りの仲間から「すごく勉強している」という噂がよく入っていたし、常々感心していたのよね。ほどなく実際に高得点をマークした鈴木くんに「今度会ったら絶対聞こう」と考えていたのでした。鈴木くんもユニコンの単刀直入っぷりには慣れていると見え、気を悪くすることもなく「いいですよ」とUCLでの体験談を話してくれました。
まず、UCLってどんな感じでした?
アジア系の学生、特に中国人が多かった印象です!ヨーロッパはフランスとかスペイン、イタリア人が多かったです。
クラスは最初に行われるレベルチェックのテストの結果で9クラスに分けられます。数字が小さいほど優秀なクラスです。
僕はレベルチェックのテストがすっごく難しく感じて「やばい、これはビリクラスになるかも・・・」と思ってました。で、クラス分けの結果が貼りだされた時は下のクラスから自分の名前を探したけど一向に見当たらない。だんだん上の方に行くと、驚いたことに「レベル3」クラスに自分の名前があるじゃないですか。それを見て今度は逆に「やばい・・・授業についていけないよ・・・」と本気で焦りました。ちなみに1とか2クラスに在籍するのはほとんどがイタリアとかスペイン人で、平気で3、4カ国語をぺらぺら使う人たちです。英語も学校に通う必要があるのか?と思うくらい上手な人たちでした。
2学期に入ると3クラス増えて計12クラスになります。自分の上達度に合わせて自動的にクラスの編成が変わる、なんていう親切なサービスを期待してはいけません。自分が上達したと思ったら先生にクラスを上げるように直談判しに行く、自己申告制です。なので、この前まで"レベル6"クラスにいた人間がいきなり"レベル3"クラスに入ってくるなんてこともたまにあります。僕は「おいおい、絶対付いて来れるはずないよなー」と内心ツッコミを入れてましたが、まあこの人は実際授業に付いて来てなかったです(笑)。これは極端な例ですけどね。
UCLの授業とIELTSスコアアップの関連性は?
UCLの先生自身が「UCLで教えている内容はIELTS対策(という小手先の技)ではない」と言いきっていたので、UCLの授業と同時に具体的なIELTTS対策は独学でやっていました。
ただ、UCLでのライティングの授業はIELTSのスコアアップにもつながったと思います。アカデミックライティングに特化しているので、使う単語も一般的なものだとすぐにダメだしされるし、文の構成とかも厳しく赤入れされます。これは実際に大学に入って勉強するときにすごく役立つと思います。
水曜日の午後と金曜日はフリーだったので、毎日の放課後とそのフリータイムは自習に専念してました。毎日UCLの授業に出て、その後図書館でIELTS対策を夜9時くらいまでして帰宅、夕食、風呂という生活をIELTS7.0取れるまで続けていました。
やっぱり地道な努力がIELTSスコアアップの秘訣よね。
そうですね。図書館に集まるメンバーもある程度固定されていて、みんな自分の世界というか学習に集中していました。そういえば、僕、最初は寮生活していたんだけど、途中でフラットに引っ越ししたんですよ。
なんで?UCLの寮って学校近のセントラルエリアに固まっていて生活便利じゃない?
そうなんですけどね、問題はフラットメイトなんですよ。
僕が住んでいた部屋は隣がマンチェスター出身、向かいは生粋のロンドナー、アジアンは自分一人だけ、という英語的には最高の環境だったんですけど、とにかく寮自体の住環境がひどい!
学部生が毎晩パーティーやってて勉強しようと思っていてもうるさいし、朝学校に行こうと思って部屋を出ると通路がそのパーティーの残骸で早朝の渋谷みたいに汚いんですよ。食べかけのピザとかコーラや酒のボトルがそこらじゅうに転がっていて朝からげんなり・・・
UCLってコース開始前にオリエンテーションがあるんですけど、その時もすさまじいハシャギっぷりだったんで最初はうるさいのも覚悟していたんですよ。でも、すぐに落ち着くかなーと淡く思っていたのが目算違いでした。いつまでたってもうるさいし、パーティーし続けるし。
もう無理!!と思ってアコモデーションオフィスにかれこれこういう理由で出ていきたい!って言ったら「締めが月末だからそれまでは我慢して滞在して。それ以降はフリーだから」。ということで結局3週間くらいこの生活に耐えるはめになりました。アコモデーションオフィスで理由を話した時、「まー学生がはしゃぐってのはよくある話だから」と言われた日には「何を言っているんだこいつは・・」と茫然となりましたけど。
確かに、学寮って学校のレベルを問わずそういう話聞くわよね。
そうなんですよ。名門校の学生だからってまじめでおとなしいとは限らないんですね。引っ越し先はWarren Streetのフラットだったんですけど、同居人はブラジル人とイギリス人の社会人でした。静かだし、時に一緒にパブに行ったり・・・といい環境でした。
ロンドンではどんな生活でしたか?
超まじめに学生生活していましたよ!
ほんとうに?(疑念の目) 遊びに行ったりしなかったわけ?
St Gilesにいた時はセントマに行くユニコン学生とかもいたので、放課後一緒に買い物に行ったり公園で遊んだり、夜はチャーチパブ(というSt Giles学生のソウルプレイス)でワールドカップみたりと楽しんでましたけど、UCLに入ってからは超まじめ、放課後は図書館が友達でした。絶対「付き合い悪い奴、ってか付き合い無い奴」って思われたはず・・・フラットメイトとも、飲みに行くと言っても頻度はかなり少なかったです。
他ユニコン学生と「St Gilesの時は本当に楽しかったよねー。今は超過酷」ってSt Gilesの楽しかった時を思い返しながらUCLの過酷生活を過ごしてました。
それに、Warren Streetって超都心で家賃とかも安くないじゃないですか。だから親に「学校と家のピストン生活をしてしっかり英語力を上げたいんだ!」って交渉して、「IELTSのスコアを確実に上げること」を条件にWarren Streetに家を借りてOK の許可をもらったんですよ。だから遊び歩いてるわけにもいかなかったわけです。僕的にも来年の進学がかかっていましたし、それはもう必死でしたよ。
努力の結果が無事実ってよかったね!
ところで今日の本題のファッション情報ウェブサイトですが、これは日本に帰って来てから立ち上げたの?
いえ、実はロンドンに行く前から作っていたんです。日本にいたころアパレルで働いていて、そこで知り合った方と「売るための情報サイトはあるけど、本質的な情報サイトってないよね」と話していたので。じゃあ自分で作ればいいじゃん!ってことで立ち上げました。最初はアメブロとかで小さく運営していたんですけど、知名度が上がるにつれてHPの質を上げていったんです。来年1月に2年目に入り、サイトのリニューアルもする予定です。
ってことはUCLとサイトの二足のワラジをしていたってこと?ロンドンで生活したことで、日本にいたときと変わったことってある?
ロンドンにいることで広い視線で物事を見ることができるようになりました。
ファッション面では、ロンドンで日本人のデザイナーの名前を聞くことってYoji Yamamotoとかコムデギャルソンくらいしかないんですよ。日本のデザイナーは日本でがんばってるだけ、という印象が強い。いい日本人デザイナーはたくさんいるんだけど日本から外に出ることが難しいし、日本にいても頭詰まり状態だから大きく名前が出ることが少ない。そんなデザイナーにもっと表に出る機会が増えればいいなー、と思い始めました。
僕が運営しているサイトも、今はデザイン紹介がメインだけど、これから色々なデザイナーにファッションを勉強している人らの作品を紹介してもらえる機会を作って、バイヤーとかセレクトショップとマッチングできるサイトにしたいと思っています。サイトも日本国内だけでなく世界的に発信できるものにしたいという思いがあるので、紹介文も日本語と英語を併記しています。実際、英語も併記したことで世界中からファッションに興味がある人がページを見に来てくれてるんですよ。後から調べると、どこの国から見ているのかによってページアクセスの時間帯が違うのも楽しいです。何といっても、僕は「世界中どこに行っても英語ができるだけで自分のアピールしたいことがもっとアピールできるようになる」ってことが本当に面白いです。ヨーロッパや北米以外にもたくさんのページビューアーがいるんですよ!僕のサイトはまさに24時間フル稼働ですね。また、口コミはかかさないですね。ファッション好きな人にはもちろんですが、ファッションに興味あるなしかかわらず、サイトの紹介はしてましたよ。特にLondon Fashion WeekやNew York Fashion Weekでは、スナップショットを撮らせていただきながらサイトの紹介、ネームカードの交換と積極的に自ら行動してましたね。
なるほど。やはり英語力アップの影にはたゆまぬ努力、成功秘話に抜け道なしよね。
すっかり頼もしく成長して帰ってきてくれて感無量です。これからニューヨークでますますビッグになってくれることが今から楽しみですね。
鈴木くんのウェブサイト"Dépêche of mode"はこちらからどうぞ。
http://www.depeche-of-mode.com/
Dépêche of mode でファッションブロガーを募集しています。
詳しくは”こちら(ユニコンHP内のブロガー募集ページ)”
投稿者 unicon : 13:06
2010年07月26日
【コース体験記】UCL DEAPコース 中村由希さん
授業のスケジュール
月曜日から木曜日まで毎日みっしり詰まっています。午前中はいわゆる英語の勉強、午後は2時間レクチャーやSkills Classなど、日によって異なります。さ来週からは金曜日の午前中にIELTSのクラスも入るので、もう毎日学校ですね。
移動教室
メイン・キャンパスだけではなく、教科によって教室を移動します。たとえば、Birkbeck College、Gordon Square、メディカル・スクール用の校舎、Cruciform Buildingなど。どこに行くか把握しておかないと迷子になっちゃうけれど、いろんな教室が見られておもしろいです。
UALとの違い
ここで勉強する前はロンドン芸大 (UAL) Wimbledon Collegeのファウンデーション・コースに在籍していたのですが、UALと一番違うところは、先生がしっかり来ることと出席をちゃんと取ることです(ははは)。
授業内容とクラス編成
授業はGrammar & Writing、Speaking、Subject Classの3科目で構成されています。
●Grammar & Writingは受講生のレベルによって10クラスに分かれています。
各クラスを覗くと出身国によって学生の得意分野が違うのがわかります。Writingクラスの上位レベルを占めるのはヨーロッパ人、中くらいにいるのが日本人、下にいくにつれてアラブ系が増えます。これがSpeakingクラスになるとアラブが上位に、日本人は下になります。ヨーロッパ系はもちろんどの科目でも常に上位です。
●Subject Classは学生の興味や関心の高いトピックを中心に行う授業で、おおまかにArt, Design & Architecture、Law、Medics、Business、Engineering、Humanities、Child Careという系統 に分けられています。学生が自分で選んで持ち込んだメディア記事(新聞や雑誌)についてのディスカッションやプレゼンテーションが行われます。これまで経験したトピックは国際関係学、移民の問題、文学の研究方法、キリスト教学などといったものです。私はこのコースを終えたらWimbledon Collegeのシアター学部に進学する予定ですが、歴史の知識が必要になると思ったので(あえてArt & Designではなく)Humanitiesを選びました。
クラスの顔ぶれ
出身国はバラけています。一番多いのはサウジアラビアで、その次が多分カザフスタン。アジア系では台湾人が多いですね。中国本土出身者は意外に少なくて私はこれまで3人しか会ったことありません。日本人は数名の交換留学生を合わせても大変少数です。
いろんな国の人がいるのはおもしろいです。どこの国の誰とは言いませんが嫌な国民もいますけど。たとえば(って、言うのかい!)カザフ出身の男性は女性を低く見る傾向があります…そういう「お国柄」が人権問題の議論の時に問題になったりして。ワタシ的には女性蔑視や年功序列的な上下意識は受け入れがたいけれど、それが「当たり前の常識」になっている国もあるのだという事実は勉強になります。
年齢的には25歳以上の大卒の人がほとんどです(私が最年少です)。大学院を目指す人と(国費で)アカデミック英語を勉強しに来ている官僚の卵たちがコースの大半を占めています。
エッセイ
エッセイは週1本のペースで書いています。1学期は300~500字、2学期は500~800字です。ありがたいのは、何度でも提出できてそのたびにチューターが丁寧にチェックしてくれることです。週一回の個人チュートリアルでもじっくり見てもらうことができるのでとても助かっています。
再提出再チェックができないガチンコのエッセイが各学期に1本あります。1学期は500字、2学期は1000字、3学期は2500字です。
宿題
宿題の量はすごく多いです。これさえ無ければ本当にいいコースなんですが。エッセイ、Reading、ボキャブラリーが各一本ずつ計3本というのが1週間の平均的な量です。
個人チュートリアル・システムとクラス再編成
全部で10人いるGrammer & Writing担当チューターが個人チュートリアルを受け持ちます。こういうところが問題で躓いているが、という学習上の問題はもちろんのこと、日常生活の悩み(住居や健康など)まで聞いてくれ、常に的確なアドバイスをくれるのでとても助かります。チューターは学期ごとに代わりますが、私の今のチューターは「心配症のおじさん」という趣きの穏やかな方です。各学期の終わりにテストをし、クラスも再編成されますが心機一転できてとてもいいシステムだと思います。
恵まれ過ぎ?学生ライフ
受講生のスティタスは学部生のそれに準じているのでいろんな恩恵にあずかっています。どこでも学割がきくし、‘UCL’っていうだけで優遇してくれるお店もあるし。
ソサエティ(サークル)も色々あります。わたしは(もともと柔道をやっていましたが)ここではテコンドーに入っています。香港人がほとんどですけれど。
週末は学校の友達とよく遊んでいます。盛大なお誕生日会をやったり、自宅に招いたり招かれたり。悩んでいそうな子がいたらみんなでケーキ屋さんに連行して白状させたり慰めたり。レスター・スクエアまで歩いて飲みに行ったり、ユニオン(学生組合)のバーに飲みに行ったり、とにかく飲みに行ったりと、ほとんどUCL周辺をうろうろしています。ロンドンの「美味しい」スポットって大体UCLの縄張り内にあるし‘足’で移動できる距離だから‘外’に出張る必要がないんですよね。
病気になっても安心
外国で一番心配なのは病気になったときですよね。いくら留学生保険に加入しているからといって、毎回日系の病院にばかりかかるわけにいかないし。こういうときもUCLはやはり心強い味方です。ユニオンの裏手にUCL学生専用のGP(見立て医師)が常勤していていつでも診てもらえるのでとても安心です。普通のGPだと全然予約も取れないし大変じゃないですか。ここだと予約無しでも1時間も待てば診てくれるので本当にありがたいです。
UCLって
UCLは一言でいうとunusualな学校です。「きっちり」と「ゆるゆる」が同居しているって言うか、「ヒッピー」と「堅物」が同居しているって言うか。
こじんまりしてみんなが家族みたいなWimbledon Collegeで1年過ごしてきた私にはUCLは大き過ぎて初めはちょっとカルチャーショックでした。しかし、ここUCLでは幸せに思うことが多いです。たとえば、学生証、学割オイスター(定期券)などホントにすぐにできるんですよ。事務がしっかりしているから。えっ、たった3日でできるの?!という感じ。こういう事務処理のスピードや対応はWimbledon時代には絶対ありえないものでした。
舞台コスチューム+イギリス=留学
もともと舞台が好きで演じたり裏方をしたりしていたのですが、高校最後の舞台のときに、野球選手の役で出演する友達が本番前に手を骨折。その怪我をごまかすために私がグローブを作ったんですが、それが舞台コスチュームの面白さに目覚めたきっかけです。「いくらでもごまかせるじゃん」って。
また、小学生のときに読んだ「おちゃめな双子」も留学の後押しをしました。イギリスの寄宿舎生活を描いた子供向けの本なのですが、あぁこんな生活楽しそう!この国に行きたい!すっかりはまって、いつか必ずイギリスに行くって決めていました。
なぜWimbledonを休学してUCLに?
英語をペラペラ喋れないのはいいんです(良くは無いだろうが、我慢できる)。でも英語を「理解」できないと制作に支障をきたすし(英語の資料しかないのですから)、Critだって自分のCritなのに人にリードされてしまいます。Wimbledon College時代にそんなことが重なって「きちんとした英語ができればこんな情けない目に会わないのに」と悔しい思いをしました。学部のオファーはもらったけれど〔原始人英語〕のまま進学したら絶対途中から付いていけなくなるのが眼に見えていたので「ちゃんとした英語を身に付けてから学部に行こう」と決め、Wimbledonのオファーはデファーしました。
UCLで勉強を始めてから、Writingが伸びました。Writingが伸びたらSpeakingも1年前と比べてずっと良くなりました。これならWimbledonに復帰しても大丈夫?ちょっと遠回りになったけれど、UCLに来てよかった。
投稿者 unicon : 22:25
2009年01月28日
【コース体験記】 Buckingham大学 栗原智世さん
お便りの主:栗原智世さん
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)大学院準備課程を終了後、英国唯一の私立大学であるThe University of Buckingham(バッキンガム大学)MA in TESOL(英語教授法)へ進学。在学中に知り合ったユニコン学生の健さんと結婚。現在、日本発のスイーツ店「Beard Papa」責任者として赴任した健さんとともにロンドン在住(写真はBeard Papaの前に立つ健さん)。
✿Beard Papaの定番は日本製に負けない味わいのシュークリーム各種(1個1ポンド30ペンスから)。とろり・まったりのカスタード・クリームがひとときの日本を感じさせてくれます。日本人・ガイジンを問わず賑わう大人気のお店として注目を浴びています。御友人宅へのお土産にとても喜ばれますよ✿
●●どうしてバッキンガムに?●●
日本の大学を卒業後、とにかく留学したくて、まずはUCLのコースに1年間通いました。1年後コースを終えたものの、大学院で何を専攻すべきか迷っていたので、ユニコンへ相談に行きました。そこで、「英語力は身をたてるぞ」とMAのTESOL(英語教授法)コースをすすめてもらいました。少人数で親切な学校であると聞き、自分に合っていると思い行かせてもらいました。
○ちなみに・・・○
私がバッキンガム大学に行くと決まったとき、祖母は「智世は宮殿に住むのか!」と騒いだそうです(笑)。なーに言ってるのおばあちゃん、ばかねえ、と思いましたが、よく考えると百歳をこえた老人(祖母)がバッキンガム宮殿という名を知っていたことのほうが驚きかも?
●●はじめてバッキンガムに着いたときの印象●●
イギリスの旅行雑誌によく出てくるような小さい田舎町・・・
●●バッキンガムで学んだこと●●
プレゼンしたり、実際に地元(バッキンガム)の小学校で教えさせてもらったりと、積極的に自分で何かを調べて発表することが多かったので、リサーチをする力を自然とつけさせてもらいました。それまでは本を読むことが苦手だったのに、図書館で読書する楽しさを学ばせてもらいました。
●●バッキンガムの「とくにここは褒めてあげたい」●●
少人数制なのでクラスメイトみんなが助け合って授業をつくり、教授たちもいつも優しく丁寧に教えてくださいました。あのような細かい指導は他の大学では受けることができなかったと思います。
また、student societyが毎週末いろいろなイベントを企画していたので、コース以外にも友達がたくさんできました。ロンドンでは放課後皆と遊ぶ機会があまりなかったけれど、バッキンガムでは生活も共にする感じだったので親密な人間関係を築くことができました。
●●友達の横顔●●
みんな、育ちがよく、きちんとした教育を受けてきた人たちばかりでした。おっとり育った人たちが多く、卒業後も親しくお付き合いしています。卒業後日本に帰国していたときもバッキンガム時代の友人と定期的にみんなで食事をしに行ったり、結婚式に呼んでもらったりしていました。韓国人の友達も何人かいたので、向こうに遊びに行ったりもしました。バッキンガムで共に学び、遊び、過ごす時間が長かった分、深い人間関係ができたことに感謝しています。主人ともバッキンガムで知り合いました。09年9月にロンドンで行った披露宴では、バッキンガムのクラスメイトだった友人(トルコ人)が私のブライドメイドを務めてくれました。MA時代一番お世話になった教授もお祝いにロンドンまで駆けつけてくださいました。こういう暖かい学校に通って本当によかったと思います。
●●身近にいた一番のリッチ学生●●
バッキンガムは裕福な海外子弟が多い大学だと聞いてはいましたが、元大統領の娘とか親が某国の大臣とか、確かにそういう種類の学生がたくさんいました。
●●身近にいた一番のビンボー学生●●
ビンボーだけど優秀なので、村中の人が出し合ったお金で留学してきた中国人学生がいました。
●●よく作っていた料理●●
いつもトルコ人の友人といたので、トルコ料理です、今でも当時のレシピを大切にしています!
●●ユニコンはバッキンガム大学のロケーションについて「田舎だけど、そこまでじゃない」と思っていますが、ほんとのところどうですか?●●
ロンドンに比べたらそりゃあすごく田舎だけど、ミルトンキーンズやビスタ、オックスフォード辺りまでならバスですぐ行けるし、他の地方大学に比べたら大した田舎だとは思いません。
●●ロンドンとバッキンガム、学生生活はこんなところが違う●●
ロンドン時代よりも、友達と過ごす時間が遥かに多かったのが大きな違いです。
また、大都会(ロンドン)に比べればいろいろ不便なことがある反面、川辺でピクニックやBBQをしたり、外で皆で机を囲んで勉強したりという自然の楽しみ方や、スポーツなどのおもしろさを初めて知ることができました。寮の前でネットをたててバレーボールをしたのも楽しかったし、スカッシュの面白さに目覚めてスポーツ・センターに通ったのもゴルフにハマったのもバッキンガム時代です。
●●最後に、バッキンガムに行ってよかったと思うことを5つ挙げると?●●
とりあえず、主人に会えたこと!
世界中にお友達が出来たこと。
ゴルフを始められた事。
読書を好きになったこと。
こんな私でも親切な指導のおかげでMAがとれたこと。
●○●他のバッキンガム大学体験記はこちら●○●
佐藤大さん
植竹薫さん
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