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2010年07月20日

【コース体験記】Wimbledon Collegeファンデ 高村千紗さん

専攻
ウィンブルドンのファンデはこじんまりしていて総学生数は約200人。1年後に進む学部の学科に合わせて●シアター、●ファインアート、●ビジュアル・コミュニケーション、●ファッション&テキスタイル、●3Dに分かれています。私が属するシアターとファインアートの二つが一番人気で、それぞれの学生数は60人くらいです。

授業
‘授業日’は月・火・木曜日で丸一日授業があります。2時のレジスター(出欠確認)が終わったら帰ってもいいのですが、私は学校のほうがやりやすいので残って制作しています。家のほうが集中できるとかスペースがあるとかの理由で自宅制作中心の人もいます(同じクラスにいるユニ学生のマリちゃんはそっちのタイプみたいです)。自宅組が増えて登校組の学生が減り過ぎると先生は寂しそうですが、特に怒られることはないです。美大って自由なんだなぁと思います。

レクチャー
レクチャーのスケジュールというのは特に決まっていません。先生がミニ・レクチャーを計画したら学生がササッと集まって適当にやるというスタイルです。フラットメイトのハナちゃんはLCFの学生なんですけれど、彼女の話を聞いているとLCFはかなりしっかりしているみたい。ウィンブルドンってつくづく適当だなーと思います。

お友達
学校で一番仲がいいのは同じクラスのウェイちゃん(中国人の子)。放課後よく遊びに行くのはSculpture専攻のZoeちゃん(イギリス人の女の子)です。ファンデのコースではコース開始直後、テキスタイル、ファッション、シアター、ビジュアル・コミュニケーション、ファインアートの中から3科目好きなのを選んで2週間ずつお試しをするんですけど、友達が全然できなかった〈シアター〉期間中に仲良くなったのがZoeちゃんでした。最終的にシアターの専攻を決めたのは私だけだったので、今のクラスにはあまり仲良しさんがいません。

留学生が少なくてつらいよ(涙)
ほんとに留学生が少ないです。ようやく「私も留学生よ」という学生を見つけて喜んだらアメリカ人だった、とか…。ほんとの意味での(英語が母国語じゃない)留学生は今のクラスだって韓国人、台湾人、中国人、私の4人だけ。マリちゃんはインターナショナル・スクール育ちで英語に不自由ないから(言語面での)ガイジンじゃないですし。そういう意味ではちょっと寂しいですねぇ。そんなこと言ってちゃだめだ~って思うんですけど、やっぱりイギリス人の女の子たちと友達になるのは難しいです。留学生同士だと話しやすいんですけど、ほとんどいないですから。課題は自分で頑張ってやればいいですけど、友達作りはそうはいきませんもんね。そこがウィンブルドンで一番辛いところかな。イギリス人とは学校では会話しても外で一緒に遊ぶってところまではいかなくって。Zoeちゃんはスペインの血が入っているからガイジンの気持ちがわかるみたいで、やっぱりそういう人なら話しやすいけど、生粋のイギリス人っていうのは私には壁が高いです。

英語で困ったら隣人に助けを求める
わかんないことがあったらパパッと隣のクラスメートに聞きます。もうどうにもわかんないときはマリちゃんに日本語で聞きます。イギリス人て話しかければ意外と親切で、迷惑がらずに教えてくれるので助かります。ただ、クラスで一番目立つ派手なガール集団はちょっと避けてます。いつもオトコの話ばかりしていて、スタジオでもうるさくてけっこう迷惑なんですよね…こういうのって日本でもイギリスでも同じなんですね。

留学生が少ないことの利点と欠点
留学生が少ないのは学校のサポート面で得をする反面、‘サンプル’が少なすぎるためにチューター達が留学生特有の事情を熟知していなくて困ることもあります。超重要な「学部進学手続き」説明会をイギリス人学生と一緒くたにしてやったり、なんてしょっちゅうです。なので留学生はうかうかしていられません。「えっ、これって私にも当てはまるの?」と疑惑を感じた時は徹底的に再確認です。まあ、学校のザツな事務能力のお陰でサバイバル術だけは身につきました。


のんびりした校風
ウィンブルドンはリラックスしてるというか緊張感がないというか、ほんとにのんびりしています。冬休み前に、「ポートフォリオの準備が心配で」と先生に相談したら、「えっ、君、心配性だねぇ。冬休みが明けたら2,3日間使ってゆっくり教えてあげるから大丈夫だよ」ですもん。

ウィンブルドンのいいところ
とにかくフレンドリーな点です。担任じゃないチューターでも顔を覚えてくれていて、用が特になくても話しかけてきてくれたり。

いやなところ
‘授業日’が3日しかないところです。大学だから仕方ないのかもしれないけど、私としてはもっとみっちり毎日やってほしいです。しかも学部に行くと、セミナーとプレゼンのときだけ登校していればいい、みたいになるらしくて、それって週に2時間だけってことですよね…。不安です。優等生ぶってるんじゃなくて、これ、ほんとの気持ちです。だって、そういうのって(見張ってくれる人が居ないから)常に自分でモチベーションを維持しないといけないじゃないですか。イギリスのやり方は大変だなぁと常々感じています。


進路
候補としては、ウィンブルドンのほかに‘Central School of Theatre & Drama’という、UCL(ロンドン大学)と関係がある学校にも興味を持っています。セントマにも一応出しましたけど、オープンデイに行ったらそんなに行きたいと思えなくなったので、ウィンブルドンかセントラルスクールのどちらかに行くつもりです。

フラットメイト
家は、ハナちゃん(LCFのユニ学生)とシェアしているんですよ。私が引っ越しを考えていたときに彼女も家を探していて、じゃあ一緒に住もうということになりました。二人とも学部卒業まで4年間あるからどちらかが先に帰国していなくなるという心配がないので安心です。

投稿者 unicon : 2010年07月20日 00:00