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第36話:晴れの日
長い洞窟を抜けたらそこは…。
静子さん、キミは確かに一生分勉強した。熊子さん、少し紆余曲折はあったが、火の国の女の根性見せてくれてありがとう。
2006年6月:静子、すべて完了
卒論を書き終えた日だけは休息日としました。翌日からはExamに向けて勉強再開。集中力が続かず苦労しつつもExamを3本受け、6月中旬全て終了。あとは結果を待つのみ。
2006年7月:静子、卒業
結果は2.1(upper second)。やりました!!
あの変な帽子と変な黒マントをまとってクラスのみんなと祝い合い、「やっちゃう?やっちゃう?」と帽子を投げてみたりしました。
一緒に勉強してきたみんなとお別れなのは寂しいけれど、卒業できたことが何より嬉しく幸せでした。だって、もう、勉強しなくていいんですよぉー。
「No More Study」というスローガンを携えて、幸せいっぱいの私でした。さよならロンドン。
◆◆◆◆◆2006年9月:熊子、卒論提出◆◆◆◆◆
合宿後、ゴールデン・ウィークに日本から友人が遊びに来たのをいいことに、早くもまったりムードに陥ってしまいました。
文献に目を通したりネタを集めたりはちょこちょこしていたのですが、それ以外の作業が放置されたままでした。
やばいと思いながらも、やらなきゃムードになれない私。「このままだとホントにマジでやばいかも」と思った私は6月中旬にLizaを訪ねました。
これまでに読んだリーディングのノートとリスト、集めたネタを眼にしたLizaの顔がこわばりました。
「あなた、4月の合宿で見せてくれたものとほとんど変わりがないじゃないっ!」
しこたま怒られたけど、Literature Review中心で卒論を書く方針が決まってすっきりして帰宅。
その日を境に私は生まれ変わりました。
「こいつは放っておくとどこまでも落ちる」と認識したらしいLizaからは「ファースト・ドラフト(下文)を8月までに見せなさい」とのお達しが届きました。
彼女は厳しいが学生思いの我慢強いTutorでした。その後も何度も何度も何度もダメ出しを食らって訂正を重ね、たまにマジ泣きしつつ、製本を終わらせた2006年9月15日ついに卒論提出!
おめでとう私! よくやった私!(よく我慢してくれたLiza!)
2006年9月:熊子、帰国
卒論を終えて喜んだのも束の間、アパート(フラット)を畳まなくてはいけません。まとめた荷物をクロネコに渡して最後の貧乏旅行へ。貯蓄も(というか借金だが)底をついていたので行き先は割安なリスボン。2泊3日のささやかな贅沢をしてロンドンにとんぼ返り。そのまま九州へ、ていうか熊本へ。
2年近い留学期間を回顧すると、セントジャイルズでの10週間以外は、ただただ大変だった~のひと言に尽きます。そして本当に多くの人に助けられた中身の濃い2年間で、いろんな考え方に触れたせいか、頑固で硬かった私の頭がほんの少しだけ柔らかくなったように思います(日本に戻ったらすぐまた堅くなる気もしますが)。
え?金出してやるからもう1回ロンドンでマスターやらないかって? Absolutely NO THANKSですっっ!!
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